POEM OF SONGS

風の中に君はいて (鎮魂歌)

風の中で眠る人に想いはせよう
今はもう帰れないあの日々に
戸惑う事無く君を信じた あの頃
太陽の野原で 肩を寄せ合い 夢を語り
星空の浜辺で 想いを分かち 愛を誓った
安らかなる日々よ

君を残して 僕は旅立った
都会の墓場で 己を失い 死人に埋もれた
アルバムの中に 再び目覚めたとき 初めて気が付いた
本当に大切なことを

人混みの中に 君の姿を探して さまよった
君は 太陽のもとで 瞳を閉ざし 僕を責めていていた
星空の海で 身体を濡らして 嘘だと叫ぶ
もう会えない人よ・・・

風の中に眠れる人よ 安らかに
今はもう 会うことさえかなわぬ 愛しき人よ

武士

男の 熱き 想いを抱き
荒野を 駆ける 武士ならば
生き死に賭けた戦いの中に
一体何を見い出すというのか

平和を捨てて 権力にあがらい
己がためではなく 人がためでもない
ただ熱き血が 身体を巡るだけ

砂埃の舞う大地に
怒涛の渦巻く荒々しき海に
一振りの刀と共に 身を委ねる

血の潮が引けば 勝利の酒が満ちるだろう

屍の階段に 築いた価値など
分かりはしないけれど
信じ 選んだ道だから

恐れることなく
振り向くなことなく
疑うことなく

時の流れが 認めなくとも
己が 道を 駆ける




 生きざま

心をいやす安らぎの地をもとめ、
男は汚れた世界にあがらう。

果てしのない戦いの中で、
己を見つめ、人をわかつ。

光を越えて、時をさかのぼり、
ただひたすらに突き進む。

無限の宇宙に輝く星々のように
一つ一つは弱々しくとも
己を信じ、和をつなぎ、
精一杯に輝いている。